以前K-3IIとK-70を比較して悩んでいましたがKPが出てきたことで戦いの様子が少し変わってきました。
K-3II
K-3IIは少し前までフラッグシップ機種でしたが今となっては少し時代遅れ感が出てきています。性能機能、申し分ないのですが高感度に弱い。高感度こそ命の人間にとってこれは辛い現実です。
しかしGPS内蔵だけは突出した個性。GPS内蔵が人気ないせいなのかどうなのか、その後の機種に継承されていません。私は個人的にGPS第一で機種選びをしていましたからこの現実が哀しいです。
GPSは外付けのO-GPS1を装着すれば機能が追加されますが、頭にくっつけるのがかなり邪魔で不細工です。できれば内蔵されていてほしい。と、強く思っていました。しかしK-3II以降のK-70とKPとの三つ巴の戦いの中でふと気づきます。
不細工を我慢さえすればGPS機能自体は外付けで解決するではないか。
高感度性能は外付けできないではないか。
こういうことに気づいて、これを嫌な言葉で「気づき」と言います。
そして私の中で三つ巴の戦いからK-3IIが脱落、K-70とKPの戦いになりました。
K-70とKPの戦い
K-3IIとK-70の戦いを繰り広げていたのと違い、K-70とKPの戦いはとっても単純です。何も悩むことなどありません。KPがほとんどにおいて圧勝しています。KPはK-70の上位クラスなのです。高感度にさらに強く、ボディの素材感も強く、シャッターも電子シャッター含めて強く、アナログ操作感でも強そうですし、ブラケット撮影の項目も増えましたし、あとなんかしらんが全体的に強いです。
唯一ちょっと違うのは液晶モニタがバリアングルかチルトかの違いくらいです。
ということで、どっちがいいかでいうとほとんどKPがいいに決まっています。戦いの結果はもう出ています。でもひとつだけK-70が戦える武器があります。
価格です。
KPはほとんどあらゆるところでK-70に勝っていますが価格も勝っています。現時点でほぼ倍の価格です。
KPはK-70の倍の性能と魅力がありますか。ということです。K-70はKPの半分の力しかありませんか。ということです。
戦いの鐘がゴンと鳴りました。K-70の驚くばかりのコストパフォーマンスを侮ってはいけません。噂では「凄いのを安く出し過ぎてしくじったからK-70はフェイドアウトさせよう」とペンタックスの人が思ってるとか何とか言われているほどです。
KPはすべてにおいて優れていますが、その分高価だから当たり前だなんて思いはじめますね。さらに、高価なくせにK-3IIの持っているフラッグシップの存在感もないし、ミドルクラスのくせに何をいちびっとんねんと、そんなふうにだんだん思えてきまして、何事も戦いは最後まで見届けないとどう転ぶか判りません。
そんなわけで脳内PENTAXバトルはK-70が勝利することとなりました。
手持ちの古いのを下取りにセットしたらさらに安く買えて、こんな程度の買い物に何をうじうじ考え込んでたんだろと自分の間抜けさを感じながら、でもさほどわくわくもしていないことに気づきます。趣味のものというより必要なものだからですね。
こうした買い物をスーパーで例えれば、季節のかかりに初物のホタルイカを高価で買うか、しばらく経って出回る旬のホタルイカを安価で買うかの違いです。前者はわくわくするものかもしれませんが、お得でそして普通の買い物というのは後者ですね。