PENTAX KP の発売が公式からアナウンスされました。小さくて高感度に強いというのが売りだそうです。ハイミドルクラスの一眼レフカメラでしょうか。
PENTAX KP は事前にリークされていたとおりの機種でした。情報って漏れますね。漏れなくていいのに。のんびり公式の発表を待てばいいのに。
リコーから本日(2017.01.26)発表がありました。
プレスリリース「PENTAX KP」を新発売 | RICHO
製品ページを見たら、特徴はだいたい次のような感じでした。
小型
一眼レフカメラとしてかなりコンパクト。小ささが売りです。小ささが売りですが取り外し式のグリップが何か変な感じもします。ゴテゴテして見えるというか。でも小型ですっきりしています。でも取って付けたグリップが
高感度
最大819200まで設定できるそうです。画像処理の工夫の産物でしょうか。もちろん最大感度で撮ったらびっくりノイズ画像ですが、それでもかなり高い感度で通常の撮影が可能なほどのレベルなのかもしれません。高感度命という人には嬉しい性能ですね。高感度命、それわしのことやがな。
背面液晶画面がチルト式
角度が変えられる液晶モニタがつきました。バリアングルでなくチルトです。上下に動かせるやつです。
被写界深度ブラケットとモーションブラケット
ブラケット撮影に絞りとシャッター速度が加わりました。ボケ具合や動感を段階的に変化させて3枚の連続撮影ができます。これちょっといいですね。
電子シャッターモード
電子シャッターを選べるようになり静音にも寄与します。
他にもいろいろありますがざっとこんなところでしょうか。
位置づけ
KPというのはどのシリーズでもない独立した型番だそうですが、特徴を見てみると K-70 の上位版ということがわかります。
高感度に強くて小型のボディ、バッテリー容量がちょっと少なめというK-70の特徴を踏襲しています。ボディがマグネシウムとなったり、いろんな部分でよりパワーアップしていることがわかります。ただし値段もパワーアップしています。
K-3II の後継ではなさそうです。小型化によりバッテリーが小さくなり撮影枚数が半減しますし、何より最大の売りであるGPS機能が搭載されていません。上部にある状態を示す小さな液晶モニタもありません。私は上部のモニタはどうでもいいですが上位クラスの一眼レフカメラにこれが必須と考えている人も多数おられることでしょう。
K-3IIとK-70のどちらが欲しいか悩んでいた話を以前書きましたが、多くの人たちと多分同じく私が望んでいたのはK-3IIにK-70の性能を加えた後継機種でした。でもそんな改良版みたいなの出してもあまり話題にもならず売れもしないだろうからKPみたいなのを出すのでしょう。
もともと素性の良いK-70をよりパワーアップしてきたのは、噂通りK-70をこっそりフェイドアウトさせるためかもしれません。K-70はミドルクラスの価格帯なのに上位機種を上回る性能でしたからね。売る側としては「やりすぎてしくじったか」と思っているかもしれません。
新製品を出すたびに名前を変え金型を変え操作を変え、メーカーも大変ですね。でもお客も大変です。車やMacみたいにある程度商品を絞り込んで、バージョンアップ的に随時改良版を出すようなそんな販売方法になればいいのになどと勝手なことを思ったりしますが。
アストロトレーサー
グリップが別売りオプションで種類も複数あるという情報があったとき、もしかしたら別売りグリップのひとつにGPS機能を仕込んでいるのかもと妄想しましたがそういうこともなく、相変わらず頭に取り付けるO-GPS1を推してきています。
アストロトレーサーというのは機能の名前だったんですね。ややこしいですね、機械は外付けGPS、星を撮るソフト的(?)な機能がアストロトレーサーというそうです。ずっとO-GPSのことをアストロトレーサーというのだと思ってました。
で、アストロトレーサーという機能はKPに入ってるようですね。でもその機能を使うには外付けGPS機器を別途取り付ける必要があると、こういうことのようです。
GPSはそんで、どうなんですか。K-3IIが登場したとき内蔵GPSに狂喜乱舞しましたが、一般的にはあまり求められていない機能だったんでしょうか。今後もGPSを内蔵したモデルが出る見込みないんでしょうかね。どうでしょう。
外付けを頭に取り付けのが邪魔なんですよ。せっかくの小型化も台無し。でも取り付ければ済む話でもあります。高感度性能は後から買い足したり出来ませんからね、そういう部分でこうなってしまうんでしょうか。
PENTAX KP 欲しいのかどうなのか
性能は申し分ないんですけどどうせGPSもないし、K-70の上位版はいいんですが価格も上位すぎるので今のところ全く興味ありません。相変わらず欲しいのはK-3IIかK-70+アストロのままだったりします。なくなる前にどっちか欲しいんですが、なくなったらそれはそれでどうでもいいか。
関連記事:K-3IIとK-70
追記:
高いから買えないのと言ってるに等しい駄文でしたが、価格の高さはメーカーのせいではなくもちろん日本没落を目指した与党の経済政策のたまものです。20年前と比べて日本の価値は半分に落ちていますから、本来はだいたい半分くらいの価格だけど日本にいるから倍の価格に感じてしまうだけのことです。
K-70が安すぎてメーカーがしくじったと考えKPで適正価格に戻したということも説得力を持ちますね。
追記2:
その後じわじわと実機による作例などが出てきまして、高感度について良い印象が高まっております。KPの高感度、かなりイケてますね。これは惹かれます。かなり惹かれます。
K-70の倍の価格という貧乏人にとっての辛い部分だけが課題として残りますがかなり魅力的なカメラと認識しておりまして、せっかくの小さなボディにアストロトレーサーを外付けする苦痛を我慢できるのかどうなのかと自らに問うております。