DiskWarriorに世話になった話

DiskWarrior

昔Macと言えばフリーズと爆弾みたいに言われていた頃、修復ユーティリティの定番はノートンユーティリティかDiskWarriorでした。ディレクトリを修復してマウントできないボリュームを復帰させます。

災害

2018年夏は大雨、台風、北海道地震と災害が相次ぎ、政治的安倍災害の真っ最中と相まって結構酷いことになりました。

台風被害

うちは屋上のアンテナや波板屋根が崩壊して20時間ほどの停電を食らいました。大きな被害を被った方とは比較にならない軽度な被害ですが、停電の煽りを食らって小さく被害ありました。

データ置き場とバックアップに使ってる2台のDroboがどうにもおかしな事になって、うち一台は完全にマウントできない状態。何にも出来ない。仕事もイベント準備*も滞りまして、焦りました。

Droboというのは良くできた機械で、突然の停電に備えて小さなバックアップ電池を持っており、ハードウェアの故障から身を守ります。これは助かった。

Droboのボリュームがマウントしない

ハードウェアは無事で、中身のHDDも無事でした。しかしボリュームがマウントしない。論理的な部分で破壊された模様です。それもそのはず、停電食らったときぶりぶりに作業中で書き込み最中でしたから、ハードは守れてもソフトウェアのトラブルはどうにもならなかったんですね。

ディスクユーティリティ

ディスクユーティリティのDisk First Aidを試みるわけですが、そもそもディスクユーティリティに項目が現れない、それどころか、ディスクユーティリティがぐるぐる状態に陥って起動できないんです。ケーブルを抜くと起動します。挿すとぐるぐるになります。

ヤバいな、これ重症かも。と焦ってきて、あれこれ解決策を探るわけです。

Droboヘルプ

あれこれ探らなくても公式のヘルプに似た事例がありました。データはあるっぽいのにマウントしないとき、こうしましょうと書いてあります。

  1. Droboを再起動する
  2. First Aidを実行する
  3. それでも駄目ならDiskWarriorがオススメ♡

そうなのか。マウントしない即ちディレクトリの異常、カタログBツリーの破損ということですか。カタログBツリーの破損なんて言葉は昔よく聞いた言葉です。漢字TalkやMacOSの時代ですね。今でもカタログBツリーと言うのかどうか知りませんが、ディレクトリの情報部分で、もうMacユーザーには徹底的にお馴染みの言葉だったと思います。そしてDiskWarriorもその時代に持っていた頼りになる修復ソフトでした。通はノートンなんか使わずDiskWarriorを使うのだ、と息巻いていましたね。

DiskWarrior

そのDiskWarriorは今でも健在で、現在のバージョンは5であるという。てっきりバージョン16とかそんな数字になってるかと思ったら実直に5ですって。

昔使っていましたが今は使っていなくて、それでこれを使うかどうか少し悩みます。まあでも治るかもしれないので仕入れて試すことにしました。

DiskWarriorの日本代理店は亘香通商が行っていて、昔風の字が小さなウェブサイトもちゃんと更新されています。※これを書いてしばらく後、サイトがリニューアルされていました

DiskWarrior 5.1 亘香通商

ユーティリティを買うのに作りが古いサイトデザインだと不安になりますがそれは杞憂です。DiskWarrior5はちゃんとしています。最新MacOSXのSSD専用フォーマットには対応していませんがそれ以外ならバッチリ対応しています。

DiskWarrior 5  Amazonならこちらから。

ダウンロードのデータ販売がないんですよね。それもまた古風です。

ディレクトリを修復

ディレクトリの修復について DiskWarriorはマニュアルの中でいろいろ熱く語っております。この語りがまた古風でね、でも必要な語りです。昔のデジタル関連の人たちというのは新しい世界で思想と理想を追い求めていました。

さてさっそく起動しますと、どうあがいてもマウント不能だったDroboのボリュームが選択肢の中に登場しています。もうこれだけでDiskWarriorがいかに凄いやつか判りますよね。ディスクユーティリティは起動すらできない状態でしたから。

DiskWarrior画面

ディレクトリ最適化指数のところに診断状況が出るはずですがボリューム破損が大きすぎて待てど暮らせど何も表示されませんでした。しかしきっと上手くやってくれるはずだと信じて「再構築」ボタンをクリック、ディレクトリの修復が始まります。

治りました

安全性重視のDiskWarriorは最後の最後まで勝手にディレクトリやファイルを弄くったりしません。修復して検証してプレビューして最終的にユーザーが判断してGoサイン出して初めて手を加えるんですね。

40時間ほどかかりましたが、最終的には完璧にボリュームは復活、治りました。ありがとうDiskWarrior、さすが僕らのDiskWarrior、これほど信頼できるユーティリティは他にありません。

ディレクトリ構造のエラーは日常発生している

ディレクトリ構造にエラーが増えると、いろいろコンピュータに問題が生じてくるそうです。起動しなくなるような重症に陥るまでに徐々に変になるんですね。そういうのを管理して知らせてくれるのが「ディレクトリ最適化指数」です。

ディレクトリを修復したばかりだとこのような表示になります。

ディレクトリ最適化指数

めちゃ健康そうですね。

試しに起動ディスクをスキャンしてみたら、危険表示でした。ですのでついでに修復します。

使っているMacはFinderがすぐフリーズしたりアプリが落ちたり起動するのに20分かかったりしていましたが、ディレクトリ修復で何かそういうのが治った感じがします。放置していたらヤバかったかもしれないですね。

ディレクトリ修復なんか過去の話かと思って舐めていましたが全然そんなことなくて、突発的な事故もあるし日々小さなエラーが積み重なることもあるということを久しぶりに認識したのでありました。

 

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