哀しみのDrobo

Drobo に何があったかわかりませんが、複合的事情により停滞が続いており先の見込みはあまりなさそう。でも手放せない。困ったなという感傷的で軽い話題です。

もうずっと新製品も出てないしアップデートもないし何もないまま時代に置き去りにされた Drobo です。2022年7月に連邦破産法第11条の適用を申請したというニュースが駆け巡りました。これは日本で言うと民事再生法に近い再建を目指す類いのものらしいですが、良い買い手が見つかるとか、大きな出来事がないとこのまま萎んでいくだけじゃなかろうかと心配しています。

そういえば初夏のころ Drobo の債権者会議のお知らせが来ていて、数週間後にカリフォルニアで行われましたが用事で行けませんでした。この Drobo の債権者というのは、ほんとの債権者でも何でもないユーザーとのしての債権者てことですが。ご丁寧にどうも。と思いました。

drobo mail 1

以前、ハードディスクの規格のせいで Drobo の価値が半減した話を書きましたが、そのようなことがなくても「安価なHDDを適当にぶっ込んでお手軽に大容量化」というそのこと自体が過去の価値観であり時代に相応しくないのかもしれないと思います。私には必要ですが世の人にはそうでもなかったという。

今でも Drobo の BeyondRAID には価値があります。これは例えて言えば80年代から90年代初頭にかけてのMacの優位性と似ています。専門家にしか出来ないことを誰でも簡単にできるようにしました。簡単なだけじゃなく機能的にも完全に優位で、他の機器が BeyondRAID と同等の性能に追いつくようなことには全くなっていません。

とはいえ慢心の Drobo が開発の手を抜き、OSや周囲の機器の新しいトレンドに全くついてこれなくなったことも自滅の原因の一つでしょう。例えば 5D は、当時のMacOS Catalina にさえ未対応で「OS上げたらDroboが出てこなくなった」と阿鼻叫喚の声も聞こえていました。

「コンピュータを自転車のように」と目指したAppleは90年代に iMac を出しましたが、Drobo は同じようなことを目指していたくせに廉価版を廃盤にして一般人が見向きもしない高額商品にシフトしだしたりしていました。完全に迷走しているのは見え見えで「会社ごと高値で売り抜けたいと思ってんじゃねえの」と妄想していました。

連邦破産法第11条の適用を申請した知らせで Drobo からの脱出が急務と感じるようにはなりましたが、悲しいことに代替製品がこの世にありません。どうにかしないとなあ。困ったなあ。壊れたらたいへんだよなあ。と、思うだけで何もしない日々です。

そういえば「代替がなく孤立無援の最高製品」に限って失われます。良すぎる製品は資本主義社会では生き残れません。ちょっと残念で駄目、似たようなものが溢れかえっているという状況が利益を生みます。Drobo や 以前のMacやApertureが残れなかったのは皆同じ理由ですね。凄すぎるやつは少数にしか相手にされずしかも満足を与えますから儲かりません。

さてそんな折、Drobo から今度は電子メールが来たので見てみると…。

大切な Drobo のお客様へ。

この度は、Drobo にお客様の大切なデータをお預けいただき、誠にありがとうございます。現在、次期macOS VenturaアップデートはDroboと互換性がないことが判明しております。今後のOSアップデートの互換性については保証できません。<以下略>

この後、謝罪どころか「使うんなら互換性ないことを覚悟して使ってね。あとバックアップしといてね」と続き、さらにバックアップの教育的啓蒙へと続きまして、やや呆れます。

お気に入りというか私には必須の Drobo さん。でも先はなさそうです。代替をどうするか、知恵があまりない人の生活の知恵を借りたいところです。

(本件はラファエルさんとは何の関係もありません)

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