画像管理のアプリ寸評 – Luminar 4

画像管理アプリについての続き。個別具体的にアプリを試用してパッパと寸評していきます・・・と言いながら今回 Luminar 4 についてです。

前回のあらすじ: 画像管理にはデータベース型とブラウザ型があってその両方の特徴を持つようなアプリケーションがあれば理想かななんて書きました。
-> 画像管理のアプリケーション

 Luminar4

実はその仕組みに近いやつがいくつかおりまして、そのひとつがLuminar4なんですよ。Luminarの画像管理はオマケ程度の機能だの、多少の改善ではまだまだ使い物にならないだのとボロクソ言うておりますが、実は可能性を秘めているんです。

Luminar4の画像管理、これは別に必須じゃないし、個別画像を普通に開いて編集するだけで十分なんですが、バージョン3から管理機能が付いたそうです。使ってみると、実際オマケ程度の機能です。最初は「ただのビューワで、こんな程度か」と思っていましたが、試用してプロジェクト(カタログ)を作成してみて、ライブラリ内を覗くと意外な仕組みに気づきました。

まとめ

いきなりまとめておりますが。

  • Luminar 4は基本、画像編集ソフトです。プラグインとしてもその機能を発揮できます。
  • カタログを作ってサムネイル一覧も出来ますがメディア管理を行うレベルではなく、ただ一覧して確認出来る程度です。
  • 個性的な仕組みのライブラリで編集のすべてを管理し、ただのブラウザただの画像編集アプリの域を超えているように感じられ将来的に化けそうな予感もありますがまだ未知です。

では行きます。

ライブラリ

新規カタログを作るとデータベース型みたいにライブラリフォルダが作成されます。じつは新規カタログを作らず一枚物の画像を編集するだけでも勝手にライブラリが作られています。普通の画像編集ソフトと根本的に異なりますね。

画像を開くなり登録なりしますとライブラリ内部にLuminarで必要なファイルが生成されます。編集履歴も事細かにライブラリ内に作られますし、バックアップを示すと思われるファイルもあります。編集はオリジナルに手を付けない安全な方式とわかります。

Luminar4 Library
ライブラリフォルダ内
Luminar4 Library-history
ヒストリー

ApertureやLightroomと似たライブラリ内のファイル構成です。単に画像編集や単にFinderに変わってブラウズするだけのビューワでもありません。しかし「Masters」とか「Original」とかってフォルダが見当たりませんし、そもそも画像ファイルらしきものがライブラリ内に一切ありません。画像本体はFinderで管理する場所にあり、画像以外のすべてをライブラリの内部にて管理するシステムとわかります。

Apertureライブラリ
これはApertureライブラリ – Masters、Thumbnail、Previewなどがある

ライブラリ内では画像もないのに編集を司り、オリジナルにも手を付けていないという、これは編集すべてを命令の計算書だけでまかなっているということですね。だから履歴ファイルがある限りどこまででも編集を遡れたりします。

昔使っていたLivePictureというソフトを思い出します。ピクセル画像を扱うソフトなのに、その編集は計算上だけのもので、行った変更はすべて遡ることができました。編集が完了してから最後にレンダリングします。どんなに大きな画像でもブラシサイズでもレイヤーが多数あってもサクサク編集・描画できるというのが特徴でした。編集過程を画像ではなく命令文だけで記録していたからこその仕様でした。今ではレイヤーが50個あってもブラシサイズが500pxでも大丈夫ですが昔はそんなのあり得なくて、こうした工夫をしていたんですね。

Luminar4がやってることはLivePictureにとても近いと思いました。すべての編集は.stateという謎のファイルとなって大量に生成され、画像を弄くっているのにその弄くった過程の画像のファイルが存在しません。操作画面上では存在していますが、LivePictureで言うところのレンダリングをリアルタイムにやってキャッシュしているということのようです。Luminarはオリジナルに手を付けないばかりか、画像ファイルに対して何もやっておらず触りもしていない、それどころか画像ファイル自体そもそも存在しないという、そういうことです。

Luminar4って、重いんですよ。なんかこうずっしり挙動が重くて、それで「画像管理としては使い物にならんな」と思ったんですが、なぜ重いか何となくガッテンいきました。こりゃ相当なパワーないとキツいはずだわ、と。このような仕様に果たしてどのようなメリットがあるのかよくわかりませんが、でもここに未来を感じます。

Luminar4のメイン機能はAIによる画像補正で、基本画像編集ソフトです。AIによる調整は面白い機能で、新しさも感じます。その分荒削りで、そして重いです。単体アプリとしてだけでなく、プラグインとして編集機能が利用できる柔軟さも持っていてあなどれません。前に書きましたが、Luminar 4をプラグインとして仕込んだApertureが最強だったりします。「私をメディア管理の誰かと組み合わせて最強の環境を作ってね」とLuminarは主張しているようです。

でもLuminar 4にもメディア管理の機能がオマケ的についております。「カタログを作成」することで、ライブラリ単位でいくつでも作れます。

カタログ

カタログ機能は、仕組みを垣間見ても判るとおりApertureやLightroomみたいに大量の画像を管理してバッサバッサとさばいていくような使い方は到底できません。

サムネイルやプレビューはライブラリごとのキャッシュに頼ってるだけですし、大量の画像を登録すればすぐにアップアップしそうです。想定できるのは、プロジェクト単位でカタログを小分けに作っていくというような使い方でしょうか。

メディア管理の観点からはデータベース型とも違うしブラウザ型とも違うし、両方の特徴を併せ持っているとも言えるし、どっちとしても中途半端と取ることも出来るって感じですね。でも私は結構こういうチャレンジングなのはいいと思っています。

だらだら言ってないでカタログ画面ですがこんなのです。

洒落た画面でサムネイルの並び方など今風です。色は黒くて暗い気分になります。読み込んだ画像は自動的に日付で分けてくれますね。今風なのはそこまでです。

基本的なExifが情報として表示されますがそれ以外のメタデータはありません。写真にはラベルと星とお気に入りが使用できて絞り込めます。表示サムネイルのサイズ調整は大ボタン小ボタンというちょっとカッコ悪い仕様です・・・あとは特にありません。

メタデータで検索することも絞り込むことも複合検索もできません。スマートフォルダもないし、キーワードや見出しなどIPTC情報が扱えないようですね。表示オプションもないし何もありません。ただブラウズするだけです。

Luminarはあくまでも画像編集ソフト、ブラウザは現バージョンでは「必要な画像を複数読み込めてカタログ的に一覧することも出来ます」程度のものです。だから本来ここで取り上げるタイプのソフトではないんですが、Lightroomも最初はこんな程度でしたからね。ライブラリの仕組みを見ても判る通り、開発のやる気と気合い次第で管理ソフトとして化ける可能性もあります。そういう期待も込めまして。

Luminar4 edit
編集画面

-> Luminar 4(プロモーション) 

なお、以前のポスト「Lightroomの代わりにLuminar 4 を使える恩恵」でもLuminarについて触れています。ほんとは同時に下書きしていた記事ですが。そっちの記事ではプラグインとして有用であると書いています。今のところはその使い方が正解かな。

 

Apertureのプラグインにもなるという感動のインストール画面

 

Penguin icon アプリをパッパと寸評していくつもりでしたが案の定一個のソフトでこの分量になったか・・・どうしましょう。続きは書いたけど、やっぱりまたポストを分けます。

続きアップしました -> GraphicConverterとApolloOne

 

  1. 画像管理のアプリケーション
  2. 画像管理のアプリ寸評 – Luminar 4
  3. 画像管理のアプリ寸評 – GraphicConverter と ApolloOne
  4. 画像管理のアプリ寸評 – Eagle と Pixave
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