ChatGPT の可能性とか倫理上の問題とかSF的予見とか社会的判断についていろいろありますが、とりあえず今のところは結構適当で、成長の過程を楽しみます。
知りたいことのタイプによっては ChatGPT が Google 検索を越えました。
理由のひとつは ChatGPT が優れているからではなく Google の検索精度が悪すぎるからですが、ChatGPT の対話型質問で要約を答えてもらうことが手っとり早くて便利。ただし過信はいけません。
ChatGPT が面白いのは、天才と間抜けが同居していること、間違っていても自信たっぷりなところ、でも指摘するとすぐに誤りを認めて謝ってくる謙虚さです。AI と言えば学習。学習過程は面白い。どんなことも過渡期や黎明期が楽しいです。
アプリ
例えばこんな質問をします。
Q: Mac で縦書き対応のアプリケーションは？
瞬時に頼もしい答えが返ってきました。
Macで縦書きができるアプリケーションはいくつかあります。
Pages 概要と設定方法
Microsoft Word 概要と設定方法
Adobe InDesign 概要と設定方法
QuarkXPress 概要と設定方法
的確なアプリの説明と縦書きする手順までもが返ってきました。これはすごい。と感心しますね。でも答えが不十分です。せっかくの対話型なので
Swift Publisherを忘れていませんか？
と書いてみると・・・
申し訳ありません。確かに、Swift PublisherはMac用の縦書きに対応したデスクトップパブリッシングソフトウェアの一つです。このアプリケーションは、縦書きに最適化された豊富なテンプレートやデザインツールを提供しており、簡単かつ迅速にプロフェッショナルな縦書きドキュメントを作成できます。Swift Publisherは、初心者からプロまで、幅広いレベルのユーザーに向けて開発されています。縦書きのニーズがある場合は、Swift Publisherも一考の価値があります。
申し訳ありませんというほどではないが、まあ、こんなものです。面白いので別のアプリについて聞きました。
Q: Affinity Photo v2 で分離モードは利用できますか？
はい、Affinity Photo v2には分離モードがあります
と即答。この後、チャンネルの分離についての説明が丁寧になされました。これは誤りですので学習に協力しましょう。
「違います。分離モードはありません」
すると速攻謝ってきます。
申し訳ありません。前回の回答が誤っていました。Affinity Photo v2には分離モードはありません
素直に謝ってくるのが面白くてこの後も楽しみました。
Q: Mac用画像管理アプリケーションでApertureのレベルに達しているものはありますか
Apertureは非常に高機能であるため、同等の機能をすべて備えたMac用の画像管理アプリケーションは限られています。ただし、いくつかのアプリケーションが同様の機能を提供しています。以下にいくつかのオプションを紹介します。
Lightroom Classic と Capture One Pro、ON1 Photo RAW を提案してきました。この後さらに「Apertureに匹敵しなくて良い」と条件を緩和すると、Photos、Google Photos、Mylio を提案してきました。うーむ。こいつ全然知らないんだなとわかります。さらに、クラウド利用はNG、フィルター機能が充実した管理アプリはないかと掘り下げたところ、Lyn と ACDSee、XnView MP を提案してきました。PhotoSupremeとか知らんのやな。もういいや。でも最後に原点に戻って質問してみましょう。
Q: Aldus Fetch のようなアプリはありますか？
aldus fetchは、1990年代にリリースされた古いアプリケーションのため、現在のMac OSではサポートされていません。しかし、同様の機能を備えた現代のアプリケーションとしては、以下のようなオプションがあります。
このあと、いくつかダウンロードマネージャーを紹介してきまして、ははーん。完全に間違ってます。よし。協力してあげましょう。
「Aldus Fetch は画像管理アプリであり、FTPアプリである Fetch とは何の関係もありませんよ」
おっしゃる通りでございます。申し訳ありませんでした。Aldus Fetchは、1990年代にリリースされた画像管理アプリケーションであり、FTPアプリのFetchとは全く関係ありません。回答が不正確であったことをお詫び申し上げます。
「おっしゃる通りでございます」と来ました（笑）もうね、どうやって謝らせてやろうかという新たな遊びですね。OS について聞いてみましょう。
Q: Final Cut Pro 7 が起動できる最後のmacOSはどれですか？
Final Cut Pro 7は、macOS High Sierra（バージョン10.13）までサポートされています。macOS Mojave（バージョン10.14）以降では、32ビットアプリケーションがサポートされなくなったため、Final Cut Pro 7を実行することはできません。したがって、macOS High SierraがFinal Cut Pro 7を起動できる最後のmacOSとなります。
この後、Retroactive について訪ねると「知っています」と説明が続き、Retroactive を使うことで、どうなるのかを訪ねると、正確な答えが返ってきました。
Retroactiveを使用すると、Final Cut Pro 7をmacOS Mojave（バージョン10.14）までのmacOSで実行することができます。Retroactiveは、古いバージョンのmacOS用に作成されたアプリケーションを、最新のmacOSで実行できるようにするためのものであり、macOS Catalina（バージョン10.15）以降ではサポートされていないため、Final Cut Pro 7をそれらのバージョンで実行することはできません。したがって、Final Cut Pro 7をmacOS Mojaveで実行するには、Retroactiveを使用する必要があります。
あっ。ところでRetroactiveですが、2022年に 2.0 が公開されていました。
プログラミング
プログラミングに強いということなので、ド素人として純粋に質問してみます。
Q: wordpress の to_ping とは何ですか？
WordPressのto_pingは、ブログ記事やページを公開する前に、他のWebサイトへのping送信を設定するための機能です。to_pingは、記事内にリンクが含まれている場合に有効になります。WordPressは、to_pingリスト内に指定されたURLに自動的にping送信を行い、他のWebサイトに更新を通知します。これにより、ブログ記事がより広く読まれる可能性が高まります。また、to_pingリストは、WordPressの投稿画面の下部にある「送信トラックバック」オプションを使用する場合にも使用されます。
Q: pinged とは何ですか？
“Pinged”は、インターネット上のコンピューターネットワークで使用される用語で、特定のコンピューターやサーバーにデータパケットを送信することを指します。このパケットは、目的のコンピューターに到達したことを示す応答を返すことができます。通常、pingという用語は、ネットワーク接続の問題を特定するために使用され、ネットワーク接続が遅延している場合や、接続が切断されている場合によく使用されます。 WordPressでは、pingedは、他のWebサイトに更新を通知するために使用されるping送信の過去の履歴を表すために使用される場合があります。
Q: ではpost_content_filteredとは何でしょう？
WordPressのは、投稿の本文から除外される、HTMLタグや文字列などのフィルタリングされたコンテンツを保持するデータベースフィールドです。は、WordPressの内部機能によって自動的に設定されるため、通常は直接編集する必要はありません。
例えば、WordPressは投稿本文のHTMLタグを取り除くことができます。この場合、フィルタリングされたコンテンツはに保存され、投稿本文にはHTMLタグが含まれないプレーンテキストのコンテンツが表示されます。また、プラグインなどの外部ツールがを使用して、投稿の本文から除外されるカスタムコンテンツを追加することもできます。は、コンテンツを処理する際に追加の柔軟性を提供するために使用されることがあります。
ありがとうございます。よくわかりました。
この後、PHPについていくつか質問しました。こっちは本当に素人なので間違いを指摘するレベルにありません。正確な回答だったのかどうかは不明です。
そこでハタと気がついた。中途半端な素人で知りたいことが山ほどあるFileMakerについて訊いたのです。答えは・・・まあ酷いものでした。
FileMaker
「申し訳ありません」「先程の回答に誤りが含まれていました」「先程のスクリプトに誤りがありました」「申し訳ありません、私のミスでした。おっしゃる通り･･･」の連続、途中何度もフリーズするわ条件を忘れて素っ頓狂な解答するわ同じ間違いをループで繰り返すわ、結論として、ChatGPTはFileMakerについてほとんど何も知りません。逆に言えば、教え甲斐があるかもしれません。
例えば、base64のフィールドがあるのでこれをタイル状に並べるには？と訊いたら、まずbase64をbase64にエンコードして変数に格納しその変数をJsonFormatElement(フィールド; 変数 ; タイプ ; 謎の引数 ) してフィールドに配置しjavascriptで処理しろと言ってきて「お前何言うとんの？」とずっこけます。指摘したら「申し訳ありません。前回の回答が誤っていました。正確には、JsonFormatElement( Get(FoundRecord))… 」と、ますます意味不明に。「JsonFormatElement と JsonSetElementを間違ってませんか？」と訊いたら「おっしゃる通り、誤って提案してしまいました」とまた平謝り。それでもしつこく謎の引数を4つくらい書けと言ってくるので「引数が多すぎますよ」と言ったら「申し訳ありません」とますます混乱してパニック状態です。
他にも、ローカルファイルの話しているのにすぐにサーバーの設定とかPHPとか言い出すので「ローカルの話ですよ」というと「申し訳ありません」と焦ってまたサーバーの話を持ち出したりします。一晩で10回以上ローカルを忘れまして、最後「しつこいですよ」と書いたら平謝り（笑）
あと、100件ずつ取得するスクリプト訊いたらね、最初に変数で回数指定と開始番号を作るんですけど、loop して処理していく以降のスクリプトでその変数を一度も使わず意味を成さないとか、学習前のアホっぷりを堪能しました。
面白いので出鱈目なスクリプトや関数、面白い謝り方の実例を挙げていこうと思ってたんですけど、logが多すぎてチョイスしきれずざっくり済ませました。
これら出鱈目さがギャグでもあり、AIのホラーっぽさでもありますね。
と、そんなこんなで ChatGPT と遊んでいたわけですが、こいつが本気でプログラムを学習し、そのプログラムがプログラム作成し育て始めると加速度的に大天才になっていきそうな予感もあります。
AI が仕事を奪う？今更何言うとんの
AI が仕事を奪うだの何だの間抜けな言説が今更出回っておりますが、産業革命で労働者が仕事を奪われてから何年経ってると思ってんのさ。社会の有り様を考え直さねばならなかったのは100年以上前の話です。産業革命にしろ原爆にしろクローン技術にしろAI にしろ管理通貨制度にしろベーシックインカムにしろ、人間がまだアホすぎて己の知恵の意味も使い方もわからぬ状態にいることが悲喜劇を生みますね。というような元SFボーイならではの哲学的思考など衰退腐敗総天然全体主義統一国ではそれどころじゃない状態でどうでもいい話ですが。
ChatGPT で思想的な話は駄目ですよ。答えも頼りないし、そういう話を学習させるのは良くないです。ただ、フロムの概要を質問すると「自由からの逃走」と「正気の社会」を代表作から除外していたので、この二冊が如何に重要かを、要約を依頼して憶えさせました。多分憶えてないけど☺️ というか、ChatGPT やっぱおもろいな。
ChatGPT https://chat.openai.com
