iCloud Drive パッケージにご注意

デスクトップで作業して iCloud Drive に保存、翌日出先のMacBookProやiPadで開くと、 ファイルが使用できない。

iCloud Drive に保存したファイルが開けない

ファイルが同期されないトラブルが続くので慎重になり、iCloud Driveに保存したあと、受け側であるMacBookProを開いてファイルがちゃんと転送されたかを確認するようになりました。雲のマークも消えて転送完了を目視で確認、安心して仮眠を取り、翌日出先の現場でファイルを開きますと、ファイルを使用できません。同期できてないんです。

なんてこったい。

こういうことが続きまして iCloud を信用できず、DropBoxやNextCloudを使用するようになりました。トラブルもなく月日が流れ、だんだんと油断するようになってついうっかり iCloud Drive に保存してしまうこともしばしば。で、翌日現場でファイルを開こうとすると、開けても同期できておらず使用できません。

ええ加減にせいっ。

このパターンですが、こうなるファイルにはひとつの特徴があります。

パッケージ

ファイルがパッケージになったタイプです。これがアウトになることにようやく気づきました。ファイルがパッケージになっていると言えば、Keynoteでしょ、Logic Pro でしょ、MainStage でしょ、そうです、Apple製ソフトに特にありがちなファイルたちです。もちろん他社にもあります。前日徹夜で仕込んで翌日開かなくなる被害に遭うとき、すべてパッケージタイプのファイルでありました。

パッケージはファイルに見えるが実はフォルダで、その中には書類に配置したムービーや音源や画像など各種ファイルがコピーされた状態で入っています。

iCloud Drive に保存するとファイルの横に点線の雲マークが付きます。同期が完了すると雲マークが消えます。

保存した端末ではない端末でiCloud Driveを確認します。ファイルはそこにあり点線の雲マークもありません。同期されているよう見えます。安心します。

ファイルの雲マークありとなしの図
雲マークも消え同期された

ところが現実にはファイルの入れ物だけがコピーされた状態で、パッケージの中身ファイルがまったく同期されていません

保存した端末でない端末でファイルのパッケージを開いてみたら・・・ガワはあるのに中身がないんです。同期もコピーも成されていません。

「パッケージ内容を表示」
同期されたファイルのパッケージを開くと・・・
未同期のリスト
パッケージの中は同期されていない

一見、同期は完了していて円グラフも雲マークもなく、偉そうに鎮座しているファイルですがパッケージの中はぜんぜん同期されていません。

ファイルを開いてみます。アプリケーションが起動し、そのとき何が起きたか。

このとき初めてパッケージの中身がダウンロードされ始めるのですよ!何ですかこれは!

高速安定のWi-Fi環境がその場にあれば、開いたそのときにダウンロードが始まり、少しの時間差で使用可能になります。ですから普段は気づきません。
遅いネット環境なら、ダウンロードがもたもたして本番に間に合いません。
ネットがない状態なら完全に使用不可能です。

iCloudは、超速いネットがない環境を完全に想定外としていることが白日の下にさらされました。

同期出来ているフリをするが実態は開くまで同期されない

この恐ろしい出来事をみんなどれほど知っているでしょう。何?みんな知っている?そうですか。私はまったく知りませんでした。

そういえばメモ帳ってアプリも、開いたときに同期が始まりますね。もし前日にメモ帳に何か書いて、翌日ネットがない環境で別Macから開いたら、前日のメモは存在していません。

iCloudはすべてそのような仕組みなのですか。

しかしそれならパッケージファイルを同期したときに、同期が完了したフリをするのを即刻辞めろ!

予防策

熱くなっていないで、原因がわかりましたので予防策を記しておきます。

仕込み段階で一度開いておく

ファイルを仕込み、別の端末に同期されたことを目視で確認した後、その端末からファイルを実際に開きます。目視で同期されていても信用しません。ファイルを開いてから同期が始まり、完了を待ちます。

iCloud を使わず、他のクラウドストレージを使う

面倒なので他のクラウドストレージを使います。iCoudと違って、他のクラウドストレージサービスでは目視して同期されていればちゃんとパッケージの中身も同期されています。

そんなわけで、ファイルがパッケージになったものを別端末で使用するときはAppleのシステムを使わないか、余裕を持って前日までに本番さながらのリハを終えておく日程調整が必須となります。

いつも必ずそうなるわけでもない

という記事を書いている最中にもテストを繰り返すわけですが、iCloudの機嫌が良いとパッケージの中まで同期される場合もあります。

何でしょうかこの一貫性のなさは。

もしかしてパッケージの中が同期されるのが通常で、されないときがエラーなんでしょうか。よくわかりませんが、iCloud Drive に保存すると、同期完了していてもパッケージ内部が同期されていない場合があるという事実は変わりませんので、予防策は有効かと。